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多宝殿 / 天龍寺

天龍寺の多宝殿は、1934年(昭和9年)に当時の管長・関精拙老師の指導のもと建立されました。この建物は近代建築でありながら、鎌倉時代の入母屋造の建築様式を取り入れており、後醍醐天皇が吉野行宮時代に使用した紫宸殿の様式を再現していると伝えられています。多宝殿は後醍醐天皇の木像を安置する祠堂であり、中央の像の両側には歴代天皇の尊牌が祀られています。また、南側には拝堂が設けられ、その正面には一間の階段付き向拝があり、上がると広縁に繋がっています。この場所は、亀山上皇が離宮を営んだ際に、後醍醐天皇が学問所として使用したとされています。さらに、小方丈の西北と屋根付きの渡り廊下で繋がっており、この廊下は小川の大堰川を横切っています。春には前庭に見事なしだれ桜が満開となり、多くの参拝者や観光客を魅了しています。


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