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法堂 / 天龍寺
天龍寺の法堂は、仏殿としての役割を持つ本堂で、禅寺の中心的な建物です。現在の法堂は、1900年(明治33年)に、禁門の変で焼失した塔頭・雲居庵の禅堂を移築したものです。2000年(平成12年)には耐震性を考慮した修復が行われました。内部には釈迦三尊像が安置され、後方には光厳上皇の位牌や開山の夢窓疎石、開基の足利尊氏の木像が祀られています。天井には、1997年(平成9年)に加山又造氏が描いた直径9メートルの八方睨みの雲龍図があり、どの方向から見ても龍がこちらを見つめているように見える独特の技法が用いられています。この天井画は、杉板を貼り合わせた上に漆と白土を塗り、直接墨で描かれたものです。法堂正面には、かつて禅堂であった名残として「選佛場」と書かれた額が掲げられています。また、法堂の正面には放生池があり、周囲の庭園とともに美しい景観を形成しています。
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