

紅葉谷
紅葉谷は、京都市北区鷹峯に位置する谷で、池や回遊式庭園を含む風光明媚な場所です。特に秋の紅葉が美しく、「紅葉谷庭園」として知られています。庭園内には約1,500坪の「玄覇池」があり、周囲には歩道が整備されています。 この地域は、平安時代から「栗栖野」と呼ばれ、淳和天皇をはじめとする歴代の天皇の御馬の飼料を育てる場所であり、鷹狩りの地としても利用されていました。また、萩の名所として「萩野」とも称され、多くの和歌に詠まれています。鎌倉時代以降は大徳寺の寺領となり、谷間には「白馬池」という池が存在していましたが、江戸時代に消滅しました。 明治維新後、谷間は民間に渡り、明治3年(1870年)には農民のための灌漑池を造成し、「新池」と仮称されました。その後、昭和5年(1930年)から華垣太心によって大規模な開拓が行われ、「釈迦谷荘園」が誕生しました。平成25年(2013年)からは、太閤山荘の主である宮下玄覇が5年かけて整備を行い、「紅葉谷庭園」として公開されています。 庭園内では、春には桜や、やまつつじ、初夏にはきしょうぶ、秋には紅葉が楽しめます。また、鹿や狸、狐などの野生動物や、鴨、鷺、蒼鷺、川蝉、鵜などの野鳥も観察できる自然豊かな環境です。特に「臥龍紅葉」が有名で、多くの観光客が訪れます。
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