

金明水井戸屋形 / 大阪城
大阪城天守閣の入口付近、小天守台に位置する「金明水井戸屋形」は、徳川幕府が大坂城を再建した際の1624年(寛永元年)に掘削され、1626年(寛永3年)に屋形(覆屋)が設けられました。この井戸は水面まで約33メートルの深さがあり、井筒は一枚岩をくり抜いて作られています。当初、豊臣秀吉が水の毒気を抜くために黄金を沈めたとの伝説がありましたが、学術調査により徳川時代のものであることが確認されています。江戸時代には「黄金水」とも呼ばれ、天守閣に最も近い井戸として重要視されていました。現在、この井戸屋形は国の重要文化財に指定されており、訪れる人々に当時の歴史を伝えています。
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