

号砲 / 大阪城
大阪城の「号砲」は、市民から「お城のドン」や「お午のドン」として親しまれていた時報用の大砲です。この大砲は1863年(文久3年)、幕府の命令により美作津山藩(現在の岡山県津山市)の鋳工・百済清次郎らが製造し、当初は大阪天保山砲台に設置されていました。明治維新後、大阪城内に移され、1870年(明治3年)から時刻を知らせるための号砲として使用されました。当初は1日に3回発砲されていましたが、1874年(明治7年)以降は正午の1回のみとなり、市内にその音が響き渡りました。しかし、火薬の節約やその他の理由により、1924年頃に中止されました。現在、この大砲は大阪城天守閣の入口付近に展示されています。
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