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桜門枡形の巨石 / 大阪城

大阪城の桜門枡形には、城内で最大級の巨石がいくつも組み込まれています。特に有名なのが「蛸石」で、桜門を入って正面に位置し、表面積は約59.43平方メートル(畳36畳分)に及びます。この石は、岡山藩主であった池田忠雄によって、備前国犬島(現在の岡山市東区)から運ばれたとされています。 また、桜門の両側には「竜石」と「虎石」と呼ばれる巨石が配置されています。これらの石は、江戸時代には雨が降ると右に龍の姿が、左に虎の姿が現れるといわれていました。これらの巨石は、瀬戸内海の小豆島や沖ノ島から運ばれたと推定されています。 これらの巨石は、徳川幕府による大坂城再築工事の際、諸大名が威信をかけて運び入れたもので、城の威容を誇示する役割を果たしていました。特に、主要な出入口である枡形に配置され、敵の進入を防ぐ重要な防御施設として機能していました。


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