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北総門 / 清水寺

清水寺の北総門は、かつて成就院の正門として利用されていました。成就院は、室町時代中期の応仁の乱の兵火で焼失した清水寺を再興した清水寺本願職・願阿上人の住房が起源です。願阿上人は時宗の僧で、社会事業などに尽力した人物として知られています。 北総門は、江戸時代前期の1639年(寛永16年)に再建されました。その後、2010年(平成22年)に全面的な解体修復工事が行われています。建築様式は一間潜付薬医門で、切妻造の本瓦葺です。薬医門は、2本の本柱(鏡柱)の後方に2本の控え柱を立て、その上に女梁・男梁を架け、切妻屋根をのせた門で、元々公家や武家の正門などに用いられました。北総門の間口は約4.1メートルで、柱は2本の異木を張り合わせ、貫で継いでいます。1966年(昭和41年)に国の重要文化財に指定されました。


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