

八坂神社
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八坂神社は、日本の京都市東山区に位置する重要な神社です。古くから「祇園社」とも呼ばれていました。全国に約2300の分社を持つ、祇園信仰の総本社です。慶応4年(1868年)の神仏分離令により現在の名称になりました。主祭神は素戔嗚尊で、疫病退散の神として信仰されています。他の祭り神は、櫛稲田姫命と八柱御子神です。現在の社名は明治時代に改称されました。歴史と由来。八坂神社の歴史は656年に遡ります。韓国から来た使者イリシが素戔嗚尊の霊を祀ったのが始まりとされています。その後、876年に奈良の僧・円如がこの地に寺を建て、再び素戔嗚尊を祀りました。建築と重要文化財。八坂神社の本殿は「祇園造」と呼ばれる独特の建築様式を持ち、檜皮葺の屋根で本殿と拝殿を一体化しています。この形式は平安時代から続いています。また、西楼門や南楼門、木彫の狛犬などが国の重要文化財に指定されています。祭りと行事。八坂神社は毎年7月に行われる「祇園祭」で有名です。この祭りは、日本三大祭の一つに数えられていて、869年に始まり、疫病退散を祈願して始まりました。祇園祭はユネスコの世界無形文化遺産にも登録されており、豪華絢爛な山鉾が巡行する姿が見どころです。1月1日に行われる「白朮祭」も有名で、白朮の根を燃やして作る「をけら火」を火縄に移し、無病息災を願います。この火を持ち帰り、家の神棚のろうそくを灯す風習があります。その他にも節分祭、七五三など多くの祭りや行事が行われています。八坂神社は24時間開放されており、無料で参拝できます。訪れる際には、早朝や夜間に行くと美しい景観を楽しめます。また、境内には美容や恋愛、病気平癒に関連する小さな神社も点在しています。八坂神社は観光地としてだけでなく、地元の人々の信仰の場としても重要な役割を果たしています。祈願や結婚式など、さまざまな神事が行われています。