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化粧櫓 / 姫路城

「化粧櫓」は、姫路城の城郭の一部として西の丸に位置する重要な建築物です。この櫓の名称は、江戸時代に徳川家康の孫娘である千姫が、この櫓で身だしなみを整えたり、化粧をしたりしていたことに由来すると伝えられています。 化粧櫓は、西の丸長局と呼ばれる回廊の一部を形成しており、西の丸の防衛線として機能すると同時に、千姫とその侍女たちの日常の生活空間としても利用されました。この櫓は、城の防御のための堅牢な構造を持ちながらも、居住性を兼ね備えた独特の建築様式が特徴です。 櫓の内部は木造で、板張りの廊下や部屋が配置されており、時代の風情をそのままに伝えています。また、窓や壁には戦の際に利用された鉄砲狭間や矢狭間が設けられ、防御の役割も果たしていました。櫓の外観は白漆喰で塗られ、姫路城全体の白亜の天守閣との調和を見せています。


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