.jpg)

乾小天守 / 姫路城
乾小天守は、大天守の北西に位置し、三重四階、地下一階の構造を持つ小天守です。その名称は、北西の方角を意味する「乾」に由来しています。東面は「ロの渡櫓」、南面は「ハの渡櫓」と接続しており、三基の小天守の中で最も規模が大きく、独立性が高いとされています。外観は特に西面に意匠が凝らされており、軒唐破風や入母屋破風が重なり、最上階の南面と西面には黒漆塗りの花頭窓が設けられています。 内部構造として、地階から二階までは直接上がる階段がなく、「ロの渡櫓」や「ハの渡櫓」から内部に入る仕組みとなっています。二階の内室は東側以外の三方向に幅二間の武者走りが巡らされており、他の小天守より広い空間を持っています。三階は天井が低く、二重の屋根内部に一室を設けた構造で、四階(最上階)からは大天守や天守内庭を望むことができ、その眺望は姫路城内でも特に美しいとされています。
近くの音声ロケーション
Loading...