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灌頂院 / 東寺

東寺の灌頂院は、密教の重要な儀式を執り行うための堂宇で、内部には仏像が安置されておらず、床は石畳で構成されています。 この建物は、弘法大師(空海)によって創建が始められ、第二祖の実恵大徳の時代に完成しました。 その後、幾度かの焼失と再建を経て、現在の灌頂院は1634年(寛永11年)に徳川家光の寄進により再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。 灌頂院では、密教の奥義を伝授する「伝法灌頂」や、天皇の安泰を祈願する「後七日御修法」などの重要な儀式が行われてきました。 また、弘法大師の命日にあたる毎月21日には、報恩感謝の法会である「御影供」が執り行われ、これが縁日としての「弘法市」の起源となっています。


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