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食堂 / 東寺

東寺の食堂は、僧侶たちの食事や修行の場として重要な役割を果たしてきました。その歴史は平安時代に遡り、9世紀末から10世紀初め頃にかけて建立されたと推定されています。当初の本尊は高さ約6メートルの千手観音立像で、周囲には高さ3メートルを超える四天王像が配置されていました。 しかし、1596年(文禄5年)の慶長伏見地震で倒壊し、その後、1800年(寛政12年)から再建が始まりましたが、1930年(昭和5年)12月21日の終い弘法の日に火災で再び焼失しました。この火災で本尊の千手観音立像や四天王像も損傷を受け、千手観音立像は修復後に宝物館へ移されました。現在の食堂は、1933年(昭和8年)から3年間かけて再建されたもので、本尊として彫刻家・明珍恒男氏作の十一面観音像が安置されています。


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