

御影堂 / 東寺
「御影堂」は、弘法大師(空海)の記念堂として知られ、東寺の中でも特に重要な建物の一つです。御影堂は、大師堂とも呼ばれ、空海が入定(亡くならず永遠の瞑想状態にあるとされる)していると信じられている場所として、多くの信仰を集めています。この堂内には、空海の坐像が安置され、参拝者が直接その前で祈ることができる貴重な空間が広がっています。 御影堂の歴史は、空海が真言密教を広めた9世紀に遡ります。空海自身が東寺を拠点とし、日本密教の礎を築いたことから、この地は特に深い霊性と歴史的意義を持つようになりました。御影堂は、その空海への敬意と信仰を表す場として建設されましたが、幾度となく災害や戦乱で失われ、その都度再建されています。 現在の御影堂は江戸時代初期の1634年に、徳川家光の援助を受けて再建されたものです。この再建により、御影堂はより堅牢で壮麗な建物となり、多くの参拝者を迎え入れる拠点としての役割を果たしてきました。
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