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金堂 / 東寺
東寺の「金堂」は、東寺の伽藍配置の中心に位置し、本尊として薬師如来を安置しています。その歴史や建築的意義は、日本の仏教建築史において特筆すべきものです。 金堂は、平安時代に嵯峨天皇の勅願によって建立されました。しかし、長い歴史の中で幾度も災害や戦乱に見舞われ、現存する建物は1605年(慶長10年)に徳川家康の寄進を受けて再建されたものです。この再建により、金堂は壮麗な桃山時代の建築様式を取り入れながらも、東寺の伝統的な美しさを継承する形で復元されました。 建築の構造は、入母屋造の大屋根が特徴的で、外観の威厳と落ち着きが調和しています。内部には薬師三尊像が安置されており、薬師如来は中央に、日光菩薩と月光菩薩が左右に配されます。これらの像は、鎌倉時代の仏師たちの手によるもので、精巧でありながらも荘厳な雰囲気を漂わせています。
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