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大仏殿 / 東大寺
東大寺の「大仏殿」は、正式には「金堂」と呼ばれる、世界最大級の木造建築です。この壮大な建物は、奈良時代に建立され、日本を代表する仏教建築のひとつとして知られています。大仏殿は、奈良の大仏を安置するために建てられ、東大寺の中心的な存在として、その歴史と文化の象徴的な役割を果たしてきました。 東大寺の大仏殿の起源は、743年に聖武天皇が国の安寧と仏教の興隆を願い、大仏の鋳造を命じたことにさかのぼります。大仏の完成に伴い、その巨大な像を納めるための建物として、大仏殿が建設されました。初代の大仏殿は約20年の歳月をかけて完成しましたが、その後の日本の歴史の中で、戦火や自然災害によって幾度も焼失と再建を繰り返してきました。 現在の大仏殿は1709年に再建されたもので、江戸時代の技術を駆使して造られました。奈良時代のオリジナルの大仏殿よりも規模は小さいものの、それでもなお圧倒的な存在感を誇ります。全体の高さは約50メートル、横幅は約57メートルに及び、堂内には高さ約15メートルの大仏が安置されています。この大仏は「盧舎那仏」(るしゃなぶつ)と呼ばれ、仏教における宇宙の象徴を表現しています。
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