

中門 / 東大寺
中門は、東大寺の大仏殿正面に立つ重要文化財です。初代の中門は751年(天平勝宝3年)に聖武天皇によって建立されましたが、その後の災害や戦乱で失われました。現在の中門は、江戸時代中期の1713年(正徳3年)に再建が始まり、1716年(享保元年)9月に東西の廻廊とともに完成しました。1719年(享保4年)1月6日には、京都仏師の山本順慶らによって制作された毘沙門天立像と持国天立像が安置され、開眼供養が行われました。また、かつて中門に安置されていた2体の石獅子像は、1567年(永禄10年)頃までに南大門へ移されたと考えられています。1898年(明治31年)12月には、中門と大仏殿、廻廊が特別保護建造物に指定され、現在もその歴史的価値を伝えています。
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