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念仏堂 / 東大寺

東大寺の念仏堂は、鎌倉時代の建築物で、重要文化財に指定されています。この堂はもともと地蔵堂と呼ばれ、寄棟造の本瓦葺き(錣葺き)で、桁行約6メートル、奥行約10メートルの規模を持っています。 創建時期は明確ではありませんが、堂内の本尊である地蔵菩薩像の内部から「嘉禎三年(1237年)・大仏師康清」と刻まれた銘が発見されており、これが建立時期を示すものと考えられています。 また、一説によれば、摂津国で遊女屋を営んでいた藤本権守という人物が創建したとも伝えられています。さらに、東大寺再建に尽力した重源上人や慶派の仏師たちを供養するために地蔵菩薩が造立されたとも言われています。 江戸時代の元禄年間には、公慶上人による大仏殿再建の際に、この念仏堂と地蔵菩薩坐像、そして境内の大湯屋が修理されています。


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