
鏡池 / 東大寺
鏡池の名は、池の中に柄付きの鏡のような形をした中島が浮かんでいることに由来しています。この中島には、市杵島姫命を祀る厳島神社が鎮座しており、「鏡池の弁天さん」として親しまれています。 鏡池は、東大寺の主要な行事の舞台ともなっています。毎年5月2日に行われる聖武天皇祭では、池の上に特設舞台が設けられ、春日大社古楽保存会による舞楽や慶讃能が奉納されます。また、10月15日の大仏さま秋の祭りでも、同様に特設舞台で慶讃能が奉納され、多くの参拝者や観光客が訪れます。 さらに、鏡池には奈良県の天然記念物に指定されているワタカが生息しています。このワタカは、日本固有の淡水魚であり、かつては琵琶湖や淀川水系にのみ生息していましたが、放流により全国に分布が広がりました。鏡池のワタカは、内山永久寺の本堂池から移されたとも伝えられています。 鏡池は、その美しい景観から写真撮影スポットとしても人気があり、特に紅葉の季節には多くの人々が訪れます。
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