

玄武洞公園
豊岡市にある「玄武洞」は、円山川のほとりに位置する、国の天然記念物に指定された美しい洞窟群です。この地は、160万年前に起きた火山活動によって流れ出したマグマが冷却・固化する過程で、見事な六角形や四角形の柱状節理を形成したことで知られています。玄武洞という名前は、四神の一つである玄武(北を司る神獣)に由来し、洞窟の北向きの位置がその名の由来とされています。 玄武洞の見どころの一つは、その大規模で規則的な柱状節理です。この地質現象は、冷却速度や岩石の特性が関係しており、自然の力が創り出した美術品ともいえる光景を提供しています。洞窟群には、玄武洞だけでなく、青龍洞、白虎洞、朱雀洞など他の四神にちなんだ名前の洞窟もあり、それぞれが独特の形状と魅力を持っています。 玄武洞は長い間地元の人々に親しまれ、その地質学的な価値から研究対象となってきました。また、1925年に発生した北但馬地震の影響で、玄武洞の一部が崩落しましたが、その後、崩れた岩石の一部が近隣の城崎温泉街の護岸工事に利用されるなど、地域の歴史と深く結びついています。
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