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銅鳥居 / 出雲大社

出雲大社の「銅鳥居」は、日本の重要文化財に指定されている歴史的な鳥居で、出雲大社境内にある入口のひとつを飾っています。この鳥居は、一般的な木製や石製の鳥居とは異なり、銅を主要な素材として用いた点で特徴的です。鳥居全体が経年により青緑色の美しい緑青をまとい、独特の荘厳な雰囲気を醸し出しています。 この銅鳥居は、1793年(寛政5年)に建造されました。当時の出雲大社は多くの参詣者を迎える重要な神社であり、その入口を格式高く飾るために、この銅鳥居が設置されました。銅という高価な素材を使用したことからも、当時の信仰の厚さと、出雲大社がいかに特別な存在であったかがうかがえます。 設置当初、銅鳥居は「松の鳥居」とも呼ばれていました。これは、鳥居の両脇に松が植えられていたことに由来しています。この松は参道の景観を引き立てるだけでなく、神聖な空間の象徴としての役割も果たしていました。しかしながら、時代を経て松の木はなくなり、現在では銅鳥居そのものが出雲大社の象徴的な存在となっています。


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