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東十九社 / 出雲大社

出雲大社の「東十九社」は、出雲大社境内にある社殿群の一つで、神在月(旧暦10月)に全国から集まる神々をお迎えし、宿泊するための神殿として知られています。この「東十九社」は、出雲大社の西側に位置する「西十九社」と対をなす存在で、神在祭の中心的な役割を担っています。 その起源は古代にさかのぼり、出雲の地が「八百万の神々」が集う特別な場とされていたことに由来します。出雲の神話や伝承において、旧暦10月は全国の神々が出雲に集まり、人々の縁結びや国の安定について相談を行うとされています。この期間は他の土地では「神無月」と呼ばれますが、出雲では神々が集まることから「神在月」と呼ばれます。 東十九社は、具体的には19棟の社殿から構成されており、それぞれに祀られている神々が異なります。 これらの社殿群は江戸時代以降の再建や修復を経て現在の形となり、出雲大社の重要な構成要素として保存されています。神在祭の期間中には、東十九社と西十九社に神々が宿り、出雲大社本殿の祭事に参加するとされています。 こうした背景から、東十九社は単なる建築物以上の意味を持ち、出雲信仰の根幹をなす存在として大切に守られてきました。


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