

蒼龍楼・東歩廊 / 平安神宮
平安神宮の「蒼龍楼」と「東歩廊」は、神宮の東側に位置し、平安神宮の建築美を象徴する重要な部分です。 蒼龍楼は、平安神宮の四神思想における東方を象徴する建築物で、蒼龍(青龍)が守護する東の方角にちなんで名付けられました。四神思想は、中国古代の宇宙観に基づく思想で、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武を四方の守護神とするものです。この思想が平安京の都市設計に影響を与えており、平安神宮の建築にもそのエッセンスが取り入れられています。蒼龍楼の赤い柱と緑の瓦、そして流麗な装飾は、平安時代の宮廷建築の華やかさを表現しています。 東歩廊は、蒼龍楼と他の建築物をつなぐ長い回廊です。回廊は、神社の中心である大極殿を取り囲む形で設計されており、参拝者が歩きながら建築の美しさを堪能できるよう工夫されています。この歩廊は、単なる通路ではなく、平安時代の空間美学を体現する重要な要素です。建築に用いられた木材や細部の彫刻は、平安時代の技術とデザインを現代に伝える貴重な存在となっています。 蒼龍楼と東歩廊は、平安神宮全体の調和を保ちながら、参拝者に平安時代の文化と精神を感じさせる役割を果たしています。
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