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神田家 / 白川郷

白川郷の神田家は、江戸時代後期に建てられた合掌造りの家屋で、石川県の宮大工が約10年の歳月をかけて完成させたと伝えられています。 この建物は、白川郷で庄屋を務めた和田家から分家した和田弥右衛門が、白川八幡神社のしんでんがあった場所に居を構え、苗字を神田と改めたことに始まります。 内部は4階建ての構造で、1階には囲炉裏のある大広間「おえ」があり、居間や客間、農作業の場として利用されていました。 中2階は独身の男兄弟や使用人の寝室として使われ、火見窓が設けられています。2階と3階は養蚕の作業場で、現在は民具や養蚕道具が展示されています。最上階の4階は物置きとして使用され、煙抜きの窓から外の景色を眺めることができます。 また、床下には火薬の原料である焔硝を製造していた場所も見学でき、当時の生活や産業の様子を知ることができます。 このように、神田家は白川郷の伝統的な建築様式と生活文化を今に伝える貴重な存在です。訪れることで、当時の人々の知恵や暮らしぶりを深く感じ取ることができるでしょう。


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