疫神社 image
audio

疫神社 / 八坂神社

八坂神社の境内にある「疫神社」は、疫病退散を願う神社として知られています。この神社は、古くから疫病や災厄を防ぐために信仰されており、特に「祇園祭」との関わりが深いことで有名です。 疫神社の創建については詳しい記録が残っていませんが、八坂神社が「祇園社」と呼ばれていた時代から、その一部として祀られてきたと考えられています。平安時代には疫病がたびたび流行し、人々はそれを鎮めるためにさまざまな神事を行いました。その中で、祇園祭の起源となる「御霊会」が営まれるようになり、疫神社もその祭祀に深く関わるようになりました。 現在、疫神社では毎年7月31日に「夏越祭」が行われます。この祭りでは「蘇民将来之子孫也」と記された護符が授与され、多くの参拝者が無病息災を願います。この言葉は、古くから疫病除けのお守りとして伝えられてきたもので、祇園祭の「茅の輪くぐり」とも関係しています。 疫神社は八坂神社の本殿とは別に、小さな社殿としてひっそりと建てられていますが、その歴史と信仰の重みは計り知れません。疫病が流行した時代には特に多くの人々が訪れ、現在も変わらず厄除けや健康祈願のために参拝されています。


近くの音声ロケーション

Loading...