guidey image
audio

二の丸御殿 / 二条城

二の丸御殿は、二条城にある国宝の建物です。江戸初期に完成した住宅様式である書院造の代表例として、日本建築史上重要な遺構とされています。内部は狩野派による障壁画や多彩な欄間彫刻、飾金具で装飾されており、将軍の御殿にふさわしい豪華絢爛な空間となっています。全6棟の建物からなり、以下の部屋があります。遠侍一の間・二の間・三の間は、来殿者が控える場所で、獰猛な虎の絵や壮大な空間が徳川家の権力を実感させたとされています。式台の間は、将軍への用件や献上物を取次ぐ場所で、障壁画には永遠に続く繁栄を表す松が描かれています。大広間:は、将軍と大名や公卿衆との公式の対面所で、障壁画は狩野探幽筆です。黒書院:は、江戸時代の名称は「小広間」で、大名や高位の公家との対面が行われました。白書院は、将軍の居間と寝室で、中国由来の題材が描かれています。その他、大広間四の間や勅使の間などがあります。また、二の丸御殿には約3600面の障壁画が残されており、寛永期の障壁画は狩野派の狩野探幽が制作したもので、1982年に国の重要文化財に指定されました。


近くの音声ロケーション

Loading...