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城崎温泉ロープウェイ山麓駅 / 城崎温泉

城崎温泉ロープウェイは、山麓駅から途中の温泉寺駅を経由し、山頂駅までを結ぶ全長676メートルの路線です。所要時間は片道約7分で、ロープウェイの窓からは、城崎温泉の温泉街、円山川、さらには日本海までを一望することができます。また、山頂には大師山展望台があり、春には桜、秋には紅葉といった四季折々の自然美を楽しむことができます。 途中駅となる温泉寺駅からは温泉寺の本堂へ徒歩で行くことができます。温泉寺は城崎温泉の守護寺として有名で、温泉の開湯伝説とも深く関わりがあります。そのため、ロープウェイは温泉寺への参詣のためにも利用されてきました。 城崎温泉ロープウェイの歴史は、城崎温泉観光の発展と密接に結びついています。1963年(昭和38年)に開業し、以来、城崎温泉地域の観光インフラとして重要な役割を果たしてきました。開業当時の日本は高度経済成長期にあり、観光産業の発展が全国的に推進されていました。その中で、城崎温泉の魅力をさらに高めるために、このロープウェイが計画・建設されました。 城崎温泉はその歴史を古代に遡ることができる温泉地ですが、観光地としての整備が進んだのは明治以降のことです。特に昭和期に入ると鉄道の整備が進み、関西圏や全国からのアクセスが容易になったことで観光客が急増しました。この流れの中で、ロープウェイの建設が計画され、山岳景観や温泉寺へのアクセス向上を目的に実現したのです。 その後もロープウェイは何度かの改修を経て、技術的な進歩や安全性の向上が図られてきました。また、地域の文化財や自然保護への意識が高まる中で、観光と環境保護の両立を目指した運営が行われています。


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