
水路閣 / 南禅寺
南禅寺の境内にある水路閣は、明治時代に建設されたレンガ造りのアーチ型水道橋で、琵琶湖疏水の一部を構成しています。全長約93メートル、高さ約13メートル、幅約4メートルの規模を持ち、古代ローマの水道橋を思わせるデザインが特徴です。 この水路閣は、当時21歳の若き工学者・田辺朔郎によって設計されました。琵琶湖疏水事業は、東京への遷都で衰退した京都の復興を目的として行われ、水路閣はその一環として1888年(明治21年)に完成しました。 当初、南禅寺の景観を損なうとして建設に反対の声もありましたが、現在では周囲の自然と調和し、南禅寺の象徴的な存在となっています。特に紅葉の季節には多くの観光客や写真愛好家が訪れる人気スポットです。 また、水路閣はテレビドラマや映画のロケ地としても頻繁に使用され、その美しい景観が多くの作品で描かれています。南禅寺の境内に位置しながらも、京都市が所有する施設であり、自由に見学することができます。
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