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一山一寧墓 / 南禅寺

一山一寧は、中国・元の臨済宗の僧侶で、幼少期に出家し、1299年に日本への使節として派遣されました。その後、建長寺や円覚寺、浄智寺の住職を歴任し、1313年には後宇多上皇の招きで上洛し、南禅寺の第3世住持となりました。 彼は学識に優れ、身分を問わず多くの人々から尊敬を集めました。門下からは雪村友梅など、五山文学を代表する文人が輩出されています。また、能筆家としても知られ、多くの墨蹟が重要文化財に指定されています。さらに、朱子の新註を伝え、日本朱子学の祖ともされています。 1317年、南禅寺で没し、花園天皇より「一山国師」の諡号を贈られました。彼の語録として『一山国師語録』があります。 一山一寧の墓は、彼の日本における禅宗の発展への貢献を偲ぶ場所として、多くの参拝者や研究者が訪れています。


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